第４回旅行会

　第４回の旅行会は、東日本大震災の復旧、三陸鉄道全線運航再開を記念して、旅行会としては初めての1泊の「浄土ヶ浜遊覧船と三陸鉄道北リアス線の旅」を計画しました。当初、大型観光バスを使用しての40名の参加募集をしましたが、残念ながら26名と参加なり、33人乗りの中型観光バスに変更しました。
　旅行の行程は、東北自動車道の盛岡ICから国道455号線を通り、龍泉洞を見学し、国道45号線を南下して、浄土ヶ浜を散策し、浄土ヶ浜パークホテルで宿泊、そして、2日目は国道45号線をバスで北上し、普代駅で三陸鉄道北リアス線に乗車し、久慈駅で下車し、帰途につく計画です。

天気予報では、曇り時々雨、降水確率60%でしたが、旅行中は行く先々で雨が止み、時々薄日が漏れる幸運に恵まれ、楽しい旅行会となりました。

最初の訪問先である龍泉洞は、日本3大鍾乳洞の一つで、洞内長さが分かっているだけで3.6kmあり、特に、ここは地底湖が有名で、第3地底湖は水深98m、透明度も高く、神秘的な世界を作り出しています。地底湖を上から見るための階段が急勾配でいつまでも続き、年配者にとって大変な負担でした。ここでは、龍泉洞科学館から新龍泉洞を見ることもでき、ここも見学された会員も居たようです。

午後5時過ぎ、まだ明るさの残っているうちに、浄土ヶ浜に到着することができ、浄土ヶ浜の景観を堪能することができました。新しい2階建ての浄土ヶ浜レストハウスには、屋根下まで来た津波の高さが記されており、また、周辺の木々からも大震災の爪跡を見ることができました。

この日は浄土ヶ浜パークホテルで宿泊しました。参加者26名の内、3組のご夫婦の参加があり、部屋は5人部屋7室を予約、ご夫婦には1室を、他は5人で1室です。大きな部屋で参加者一同が揃っての夕食です。普段は同好会本部での会話ですが、ここでは楽しい歓談で盛り上がり、地酒注文された参加者が多かったようです。夕食後は歓談の続きを行った部屋もあったようです。
　次の日の朝、浄土ヶ浜の日の出を見るため、朝5時に浄土ヶ浜に行った参加者も多く居ましたが、あいにく厚い雲覆われ、日の出を楽しむことができなかったのが残念でした。ただ、浄土ヶ浜からマリンハウスまでの散歩は大変気持ちの良いものでした。

朝6:45からの美味しい朝食を頂いた後、バスでビジターハウスへ行き、ここからエレベータ、陸橋を通って観光船の船着き場に向かいました。8:40発の観光船はほぼ満員で、写真を撮るメンバーはデッキに集結。船の出発と同時に、多くのウミネコが船に集まってきました。海から朝日に照らされた陸地を見る景色も素晴らしく、カメラマンはウミネコを含めた撮影に時の経つのを忘れる位だったと思います。ここは、今まで、陸中海岸国立公園でしたが、あの大震災後は「三陸復興国立公園」と名前と範囲が変わったとビジターセンターの案内人が説明していました。この観光船は浄土ヶ浜、蛸の浜、ローソク岩、潮吹穴、姉ヶ崎、日出島を見ながら約40分で回遊するものです。
　船による観光が終わると、バスで45号線を北上し、普代駅へ向かいました。「田野畑村」から「普代村」へ向う45号線は、今年3月2日に開通したという「尾肝要トンネル」のお蔭で、三陸鉄道普代駅には予定より早く到着しました。ここで三陸鉄道に乗車し、海岸沿いの風景を楽しむのですが、この三陸鉄道は景色のよいところは列車を止め、また、駅でもプラットホームに降りて撮影する時間を十分に取ってくれるサービスをしていました。ただ、我々に電車には海女さん恰好をした売り子が乗車していませんでした。被害の大きかったと思われる各港は、かなり復旧が進んでいるように見受けられました。

三陸鉄道の終着駅「久慈」から、八戸自動車道、東北自動車道を通って一路帰路につきました。午後10:30には最終の勝田駅に到着しました。

この旅行会はデジカメクラブの撮影会も兼ねており、別途デジカメ撮影会として作品を茨城支部ホームページに掲載しますので、ご覧下さい。

旅行会として初めての1泊の旅でしたが、幸運な天候に恵まれ、ほぼ目的が達成できたにではないかと思っております。進行もほぼ予定通りで、無事終了することができました。これも偏に参加者皆さんのご協力のお蔭で、感謝申し上げます。今後も楽しい計画を企画立案して、多くの参加をお待ちしたいと思います。今後ともよろしくお願い致します。旅行会は不定期開催ですので、ご案内は茨ネットを通じて行います。参加を希望される会員は是非、茨ネットに加入されるようお願いします。

旅行会　世話人：　安田　出

ryuusendou