1月写真五七五例会

第１部　題詠会　まとめ　細江　徹

　　　　今回の題詠会の課題写真は春たけなわの神峰動物園の一頭の麒麟で、撮影当日の園内には結構な人混みがありました。
　　　青空とまだ芽の出揃わない木々の丘を背景に、柵越しにじっと見つめる一頭の麒麟に的を絞り撮影、その後の新型コロナウィルス感
　　　染防止策の外出自粛、休園といった状況を絡ませて、様々な思いが呼び起こされる課題写真にしました。
　　　　会員の皆さんからは、いろいろな視点から写真に写る、そして映らないものを詠み込んだ個性あふれる多彩な十七句が集まり、例
　　　会の前に配布した詠者名を伏せた作品リストから1人2句を選句し投票、その各人の選句結果、選句の理由、自作句の説明を纏
　　　めメール配信しました。それらをもとにさらなる感想、意見等の交換が続き、内容のある題詠会となりました。
　　　多くの票を集めた句は次の作品でした。
　　　　　　　　　・春愁や麒麟の眼にも人影(ひと)はなし　　　（飯田　宏）
　　　　　　　　　・卯月雲眺めて麒麟孤独なり　　　　　　　　　 ( 薄　浩八）
　　　　　　　　　　　　　　　　

第２部　作品紹介・合評

　　　　今回は1句の代表句(必須)に加え、自由句1句(任意)の投句としたところ、18人から計30句が寄せられました。
　　　初夏の山野の爽やか風景、季節の草花の咲き誇る様子、梅雨模様の情景などに詠者の思いを詠み込んだ、それぞれの句へのメー
　　　ル合評、感想／意見交換が続き、盛会のうちに例会を終了しました。
　　　