11月写真五七五例会

日立市の「小木津山自然公園」及び「鵜の岬」で吟行会……取り纏め　長谷川　孝さん

11月例会は年に一度の吟行会として、日立市の「小木津山自然公園」と「鵜の岬」を巡るコースで行なわれ、8名が参加しました。
日立駅海岸口に集合したあと3台の車に分乗し、小木津山自然公園へ。駐車場から徒歩で上り道をすこし行くと、まずは露出した5億年
前に形成された岩石の上を軽やかに流れるせせらぎとの出会い。

さらに道を上り続けると、両側には木々からの穏やかな木洩れ日を映す池や紅葉した葉越しに小さな滝が見え隠れする一方で、息切れた
り腰をさすったりする人も。写真を撮ったり思いついた句ネタをメモしたりの約1時間の散策を終え、鵜の岬に向かいました。

思ったより風があり大きな白波が立つ鵜の岬でしたが、スイレン池や岬の遊歩道を自由に散策し、各自吟行句をまとめました。爽やかな秋
晴れの下、紅葉が目立ち始めた”静”の「小木津山自然公園」と青い海に白波の砕ける”動"の「鵜の岬」の対比が印象的な吟行会となり
ました。
吟行ののち、「国民宿舎鵜の岬」の一室での美味しい昼食をいただきながらの歓談に続き、各自作品２句を投句した後、事前投句を含
む全18作品から一人2句に投票。その選句結果を見ながらそれぞれの作品について合評を行いました。最多得票句および次点句は次の
通りでした。
　　　　　　最多得票句；　老人の足取り重く初紅葉　　　（細江　徹　さん）
　　　　　　次　点　句　；　五億年苔むせし岩秋めぐる　　（高橋　秀信　さん）
　　　　　　　　同　　　；　五億年の地層に憩う落葉かな　(井出　英雄　さん）　　