3月のPC基礎講座は3月8日、16名の参加のもと、9:30～15:00 大みか拠点で開催しました。3月のテーマは「Windows11について」で、前回に引き続いてWindows11の基本操作の紹介を行いました。本件は日経パソコン（2021.10.11～ 2021.12.13)のビギナーズ講座で連載されている「これから始めるWindows11」を、安田世話人が解説しました。

講座内容の概要は下記のとおりです。

１．何でも相談

（1）Windows11ではOutlookが無い。

• ⅰ）メールには大別して、Webメールとプロバイダーメールがある。OutlookもOutlook.comとOfficeアプリのOutlookがある。 　OutlookメールアプリはMicrosoft Storeからダウンロードし、インストールすればよい。もちろん、無料。
• ⅱ）Windows11には「メール」アプリがプレインストールされている。 このアプリは、複数のアカウントを設定することができる。

（2）Windows11のアップデートの方法。

• ⅰ）「スタート」ボタン→「設定」→「Windows Update」で実施する。

２．これから始めるWindows11（前回からの続き）

（4）各種の設定を手早く変更する。

• ◆設定変更を行なう「設定」アプリはWindows11にも搭載されている。「スタート」ボタンをクリックして表示される画面の表示さ れる「設定」、および、タスクバーの右にある「ネットワーク」「スピーカー」ボタンをクリックして表示される「クイック設定」がある。この画面で音量を調整したり、各種機能のオン/オフを行うことができる。
• ◆「ネットワーク」「スピーカー」を右クリックすると、それぞれの情報やメニューが表示される。
• ◆「設定」アプリは「スタート」ボタン→「設定」からでも、「クィック設定」画面の歯車マークからも表示できる。
• ◆「設定」→「システム」→「ディスプレイ」で「拡大/縮小」「ディスプレイの解像度」を選択でき、「システム」→「電源」で電源の 設定を、「設定」→「個人用設定」で画面の配色を変えるなどの設定ができる。
  
• ◆「設定」→「Windows Update」でWindows11のアップデートの更新確認やアップデートを行うことができる。
• ◆「エクスプローラー」のフォルダーやファイルを右クリックして表示されるメニューから選べる設定項目もある。たとえば、写真 画像を選んでデスクトップの背景に設定できる。ファイルを選んでツールバーの「背景に選択」でもよい。
• ◆デスクトップの何もないところを右クリックして「システム」の「ディスプレイ」や「個人用設定」の設定画面を直接呼び出すこと も可能。
• ◆旧来の「コントロールパネル」は「スタート」メニュー→「すべてのアプリ」→「Windowsツール」から呼び出せる。

（5）IMEで効率的に日本語入力

• ◆Windows11には、Windows10と同様に、IME という日本語入力機能がある。日本語入力が「オン」の場合は「あ」、「オフ」の 場合は「A」と表示される。切り替えはここをクリックするか、「半角/全角」キーや「英数字」キーを押せばよい。
• ◆「オン」の状態で文字を入力すると、「予測候補」「一覧表示」「同音異義語」を表示することができる。
• ◆「あ」や「A」を右クリックすると、日本語入力モードの切り替えや設定画面の呼び出しなどのメニューが表示される。
• ◆変換候補に現れない単語はメニューから「単語の追加」を選択し、単語の登録画面で「単語」と「よみ」を入力する。
• ◆読みの分からない漢字は、メニューから「IMEパッド」を選択し手書きで漢字を入力、漢字の画数や部首からでも検索可能
• ◆特殊な文字も「Windows」キー＋「.」（ピリオド）を同時に押すと、パレットが表示され、「絵文字」や「記号」を選択して見る。
• ◆「Windows」キーと「V」キーを同時に押すと、「クリップボードの履歴」が表示され、コピーした文字や画像の履歴から選んで 再利用することができる。
• ◆覚えると便利なキーボード操作は沢山あるので、利用したほうが良い。

（6）ストアやネットからアプリを追加する

• ◆当然ながら、インターネット経由で「Microsoft Store」やアプリ開発元のサイトから、アプリをインストールできる。
• ◆「Microsoft Store」アプリは、タスクバーのアイコンやスタートメニューから起動し、検索やカテゴリーの切替でアプリを探す
• ◆Microsoft Store画面の左下の「ライブラリー」アイコンをクリックすると、インストール済みのアプリなどを一覧できる。
• ◆Microsoft Storeの画面左側には「ホーム」「アプリ」「ゲーム」「映画＆テレビ」のアイコンが並んでおり、カテゴリーを切り替えができる。画面上部には検索窓もあり、ここからキーワードを入力して検索もできる。
• ◆アプリ開発元などのWebサイトからインストール用のファイルを入手し、インストールを実施すればよい。
• ◆インストールしたアプリは、インストール直後であれば「スタート」メニューの「おすすめ」に表示される。通常は「すべてのプ リ」から起動できる。
• ◆不用になったアプリは、「設定」→「アプリ」→「アプリと機能」でアプリを選び、アンインストールすればよい。

（７）アカウントを理解して使う

• ◆アカウントは利用者を判別して認証する手段。ローカルアカウントでサインインする方法もあり、「設定」画面の「アカウント」で確認できる。
• ◆MicrosoftのWebサービスや連携アプリを使うには、Microsoftのアカウントでサインインする必要がある。もし、ローカルアカ
ントを使っている場合は、「設定」→「アカウント」でMicrosoftのアカウントに切り替えたり、新規に取得することができる。なお、PINコードの設定もしたほうが良い。
• ◆Windows11付属の「Edge」もユーザアイコンをクリックしてサインインや同期がきる。同期すると「お気に入り」や「パスワード」などのデータがマイクロソフトのサーバーに保存される。
• ◆Windows11にサインインしていると「OneDrive」や「Microsoft Store」が見られるだけなく、この画面の「ライブラリー」から、 削除したアプリや、別のパソコンから入手したアプリもインストールすることができる。
• ◆さらに、付属の「チャット」機能や「メール」に、そのアカウントが自動的に登録され、そのままメッセージの送受信などが可能
• ◆MicrosoftのアカウントはWebページで自分の情報や変更ができる。

（８）WebブラウザーのEdgeを活用

• ◆Edgeを起動すると「新しいタブ」と表示された画面が開く。検索欄に語句を入力してWebページを検索したり、「お気に入りバー」の項目や中央のアイコンをクリックして、登録済みのWebページを開くことができる。
• ◆基本操作は上部中央の「アドレスバー」には表示されているWebページのURLが表示され、URLを直接入力してWebページを開けたり、語句を入力して検索もできる。
• ◆Edgeのツールバーには各種機能ボタンが並ぶが、右端の「…」をクリックすると「設定」が開く。
• ◆Webブラウザーでは、複数のWebページを同時に開いて、「タブ」表示で切り替えるが、タブの右端にある「+」をクリックすると新しいタブが開く。
• ◆並んでいるタブの一つを外に出すと、別のウインドウとして分離できる。逆の操作でウインドウに纏めることも可能。
• ◆「アドレスバー」の右側に「aあ」当ボタンが現れたら、クリックすると翻訳機能を利用できる。同じ操作で元の言語にも戻せる
• ◆アドレスバーの右側の「☆」アイコンをクリックすると現在のページが「お気に入り」に登録され「★」になる。「★」をクリックすると保存したページの一覧から選んで開けることができる。
• ◆ツールバーの「コレクション」おクリックすると、表示中のWebページをサムネール付きで追加できるほか、メモも記録できる
• ◆EdgeでPDFを開くと上部に専用ツールバーが表示され、手書きの機能も利用でき、これを保存することができる。
• ◆Edgeの検索エンジンを「Bing」から変更するには、「設定」→「プライバシー、検索、サービス」→「サービス」の「アドレスバーと検索」を選んで、検索エンジンを「google」に、「アドレスバー」を使用するに、設定する。
• ◆Edgeの更新は、「設定」→「Microsoftについて」で確認できる。更新があると「…」アイコンに赤いマークが現れる。

（９）OneDrive でクラウド保存

• ◆「OneDrive」はWindows標準のクラウドストレージであり、パソコンとの同期や他のデバイスや他人と共有できる機能がる。
• ◆エクスプローラーにOneDriveのフォルダーがあり、「デスクトップ」「ドキュメント」「ピクチャー」の各フォルダーも含めることができるが、「Vault」という特殊フォルダーもある。各フォルダーには、状態を示すアイコンマークが付く。
• ◆エクスプローラーのOneDriveのフォルダーにあるフィルを右クリックして「このデバイス上に常に保持する」でパソコンに保存するか、「空き容量を増やす」でクラウドのみに保存することを選択できる。
• ◆同期の確認や設定はタスクバーのアイコンから、「オンライン表示」、「ヘルプと設定」で確認することができる。
• ◆「ヘルプと設定」の「アカウント」タブでクラウドの容量と使用量が確認でき、常にパソコンに保存するには、「設定」タブで「ファイルオンデマンド」を無効にする。
• ◆上記で「バックアップ」タブを選択し、「バックアップを管理」をクリックすると、「デスクトップ」「ドキュメント」「写真」などを選択して「バックアップの開始」ボタンを押すと、バックアップができる。
• ◆エクスプローラーの「OneDrive」には「個人用Vault」あり、このフォルダーは通常ロックされており、本人の確認が開くには必要となる。一定時間（標準は20分）利用しないと自動で再ロックされる。無料の場合は保存できるファイルは3つまで。
• ◆OneDriveフォルダー内のファイルを削除した場合、30日以内であればクラウド上で復元できる。OneDriveの「ゴミ箱」を開き、すべてのアイテムを復元したり、個別にフィルを選択して復元したりできる。
• ◆OneDriveフォルダー内のファイルを右クリックして「共有」を選択して、リンクのコピーでリンクをコピーすれば、そのリンクを他人にメールで連絡すればよい。受信者は連絡を受けたリンクをクリックして、ファイルをダウンロードすれば良い。

（10）周辺機器を接続して使う

• ◆Windowsパソコン用の周辺機器は、有線ならUSB端子、無線ならWi-Fi、Bluetoothで接続するものが多い。外付けディスプレイはHDMI端子やDisplayPortに接続するほか、USBType-C端子で接続できる場合もある。
• ◆大半の機器はパソコンに接続しただけで使えるが、プリンターなどソフトのインストールする必要な場合もある。接続したUSBメモリーや外付けハードディスクなどの記憶装置は、エクスプローラーの「PC」に表示される。画面左の領域にもアイコンが出る。
• ◆フオーマットが必要な場合は、「既定」のファイルシステムを選ぶのが無難。
• ◆接続した記憶装置を取り外すときは、USBメモリーならドライブ名の右クリック、外付けハードディスクならタスクバーのアイコンをクリックして「取り出し」を選ぶ。ただし、「クイック取り外し（規定）」が設定されているので、直接取り外してもOK。
• ◆Bluetoothへの接続は、「設定」アプリの「Bluetoothとデバイス」を開き、「デバイスの追加」をクリック。「デバイスを追加する」画面で「Bluetooth」を選択する。周囲でペアリング可能な機器が認識されるのを待ち、必要な機器を選択する。
• ◆音声を出力する機器の確認と切替は、タスクバー右側のアイコンをクリックして「クイック設定」を表示し、音量調節横のボタンをクリックすると、音声出力先の確認と切り替えができる。
• ◆ノートパソコンに外付けディスプレイを接続すると、通常はメインの最初のディスプレイと同じ表示になる。[Windows]+ [P]
  キーの同時押しなどでメニューを表示して「拡張」を選ぶと（左）、2つのディスプレイが繋がったような表示になる。
• ◆また、「設定」アプリの「システム」にある「ディスプレイ」の画面で、2つの表示領域の配置や設定、ウインドウ操作の設定などができる。
• ◆２つめのディプレイのタスクバーの設定は、「システム」→ 「デイスプレイ」ではなく、「個人用設定」→「タスクバー」→「タスクバーの動作」にある。なお、タスクバー右側にある情報アイコンや日時などは、メインのデイスプレイだけに表示される

世話人・文責：安田 出

2022年3月PC基礎講座の参加者

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