1月写真五七五例会

第１部　題詠会　；　まとめ　河島　弘明　さん

　　　事前配信の題詠課題は、一見平凡にも見える、一切の無駄を排除した「青空の下、雪解けの丘に立つ1本の冬枯れの木立の先に
　　　広がる日立市街と光る太平洋」の写真。
　　　吐く息白い冬の厳しさ／やがて来る春の暖かさ、誰もいない寂しさ／光に満ちた春への期待等々、見る側の感性、想いによって、如
　　　何様にも感じられる心に訴える奥深い課題写真であり、期待通り、一つの課題からかくも多様な作品に仕上がるのかといった、課題を
　　　素直に表現したり、多彩な言葉や季語を巧みに操った、彼の世界にまで思いが及ぶ個性溢れる16作品が寄せられました。
　　　例会では、作者名を伏せて各人が選んだ2句についての選評や、合評、感想交換、自作品の作意紹介などを行い、話尽きない題
　　　詠会となりました。　高得点句に選ばれたのは次の作品でした。
　　　　　　　　・最高得点句…断捨離を為して孤高の冬木立　　　　　　　（井出　英雄　さん）　
　　　　　　　　・次得点句……冬ざれや動かぬ街に光射す　　　　　　　　　（細江　徹　さん）
　　　

第２部　作品紹介・合評

　　　1月例会では、紅葉の晩秋～鳥眠る初冬、恒例の年末・年始の行事などの情景や、過ぎ行く一年・来る一年への想いなどを詠んだ
　　　一人1作品、計17作品に、11名の出席者による含蓄のある句評や感想が交わされました。年頭の集合写真撮影に続いて「新年
　　　会」を行い、各人の「写真五七五」への思いや近況を語り合いつつ楽しいひと時を過ごしました。

世話人代表　細江　徹　　　作成　後藤　伸穂