第１部　題詠会　；　まとめ　志田 統一　さん
今回の題詠課題は、2011年3月の大震災後に長野県善光寺で行われた盆踊りの一枚の写真で、櫓上での僧侶の震災犠牲者を追悼する読経の姿と、その櫓を取り囲んで見つめる住民の姿を映し撮ったものでした。
課題写真に入っていた撮影日付(2011年8月14日)から震災と関連付けた句や、写真に写る本堂の姿から善光寺と認識して詠んだ句、あるいはお盆行事と関連付けて詠んだ句など、多様な16句が集まっての題詠会となり、詠者名を伏せたこれら16句の中から、会員の皆さんに一人2句を選んでもらいました。
例会では、選句結果を見ながら一人ひとりに選句理由を語ってもらい、その後句を読んだ心境や背景などを各句の詠者に披露してもらいました。高得点句に選ばれたのは次の3作品でした。
　　　　　　　　　　・ 荒れる世や鎮めと祈る施餓鬼せがきの会え 　　　　（新野　 毅 ）
　　　　　　　　　　・ 日暮れれば踊る輪幾重盂蘭盆会うらぼんえ 　　　　　（後藤　伸穂）
　　　　　　　　　　・ 絽ろの法衣提灯照らす読経どきょうかな　　　　　　（井出　英雄）

題詠会結果

（課題写真と題詠句）

  • 課題写真

題詠句
第２部　作品紹介・合評
屋外は真夏の熱さとなった7月例会では、17人から寄せられた、この時期ならでは草花や梅雨の情景のほか、ご家族の結婚式、大リーグ野球、学苑祭、コンクール入選、四つ葉のクローバ などなどに因んだいつもながらの個性に満ちた多彩な38作品について、11人の出席者による句評や感想、作品にからむ逸話などが交わされました。

例会作品

世話人代表　細江　徹 　　作成　後藤　伸穂

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